天を仰ぎ
動き出す時間
あれから1ヶ月後
夏
大会が終わり、ミユが国体で2位、絵梨は5位、綾は9位と健闘した
「美優!!おめでとう!」
「ありがとうございます!絵梨先輩こそ凄かったです!!」
「表彰台には上がれなかったけど!精一杯やったから悔いはない!」
「はい!」
清々しい表情で絵梨は言った
絵梨にとって、これが最後の大会だった
悔いはないとは言いつつ、表彰台に乗れないのが悔しくないはずはなかった
ずっと日が暮れるまで練習していた皆が一番よく理解していた
「絵梨先輩ー!!」
そう泣きながら抱きつくのは綾だった