天を仰ぎ
日向が出て行った後の教室は色めきざわついた
そのうちの一人が綾だった
綾は慌てて美優の机まで来る
「かなりかっこよくない?あの日向ってセンセー!!」
「えっ?!…何?」
「だから~、新任のあの先生かっこよくない?!あたし惚れたかもー!!」
「あぁ、顔ね。綾のタイプだもんね。」
「どーしたの?ぼーっとしちゃってさ!まさか!美優が珍しく先生に恋しちゃったとか…?」
「まさか!そんな訳ないじゃん。」
「なら、いいけど。美優がライバルだったら勝てる気が全くしないから。」