天を仰ぎ


「綾は来年も頑張るんだよ!綾ならきっと表彰台に乗れるから!」

「わ~ん!!センパ~イ!!」

絵梨は綾を子供をあやす様に背中を撫でる


「そして、美優は来年こそ1位になる事!」

「はい!!」

ミユも涙目で返事をして絵梨に抱きついた


「もう、二人はあたしの世話の焼ける子供みたいね。」

「これからも暇な時とかあったら…練習見に来て下さいねー!!」

「はいはい。分かってるわよ。だから、二人共泣かない!!」


それをコーチのヒューが少し離れた通路に寄りかかりにこやかに見ていた




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