天を仰ぎ



「え!?なんで急に!?」


「えっ?って…今までも好きになった人の見てもらったじゃん。あ、日向先生は見てもらわなかったか。で、どう?」


「…似てないような…それでいて似ているような…?」


ミユは言葉を濁す


「それってどっちなの?」


「私にも…解らない…。」



だって…


理杏君には



あるはずの羽根が…






ない…




ミユはハッとして思い出した



ヒューに出会った日に見たのは理杏君だったんだ…




理杏のあの笑顔を見ると何故か胸が締め付けられた


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