天を仰ぎ


「どうしたの!!」


その少女は苦しそうに天に手を伸ばす



少女はか細い声で何かを呟いているがそれを雨音が消す


「風邪引くぞ!とりあえず真希子、うちに。」

「そ、そうね。」



今の両親はその少女を家にあげようとする


しかし、その時少女はその手を振り払い拒否した



「…私を…殺して…。」



両親は目を見開く


わずか6才の少女の言う台詞とは思えなかった



その瞬間に少女は気を失った




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