天を仰ぎ


「美優??」



手を握りしめたままの少し涙目な母親にミユはハッとした


「なんでもないよ!やっぱり聞かなくてもいいや。昔の話は!今が大事だよね!」



「美優…。」


「ごめんね。お母さん。変な事聞いて!」


ミユは精一杯の笑顔を母親に向ける


「美優は誰が何を言ってもお母さんとお父さんの大事な娘だからね。」


そう言うと母親はミユを抱きしめる


「ありがとう!お母さん。」



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