天を仰ぎ



ガチャリ


隣の部屋の扉が閉められた音が聞こえた

時間は10時半を過ぎた所だった



慌ててミユは隣のヒューの部屋の前へと向かいドアをノックする


「空いてますよ。ミユ様。」


中からヒューの低く落ちついた声が聞こえる



部屋に入るとモノトーンでシンプルな机とベッドだけしかないヒューの部屋は此処にはあまりいる気はないと主張しているかの様にも見えた





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