天を仰ぎ



そして学校の花壇にあった玉簾(たますだれ)の白い花弁がミユの目の前にフワリと浮かぶ


ミユが手を開くと手の平に花弁が収まる

「風を操る事。それしか出来ないのです。…それだけしか。」


ヒューは苦しそうにミユへ伝える



「理杏は天使でした。…禁忌を犯し羽根を全て失ったのです。」





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