天を仰ぎ



その頃 屋上




眼鏡を取りヒューは眩しすぎる太陽を睨む


「ミユ様が早く自分の罪を思い出さなければ…シアンは…。」





早く


早く




シアンを…








ズキン

胸が締め付けられ何故だか泣きそうになり、その意味が解らない思いを振り払うかの様に



屋上のコンクリートを蹴り



翔び立った






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