天を仰ぎ
ヒューはズルい…
あんな事されたら好きにならない訳がない
「美優ちゃん!こっちこっち!」
「美優!早く!」
呼ばれて笑顔で理杏と綾に手を振った瞬間だった
理杏が自分の胸を掴み、優しい顔だちを歪ませ、ゆっくりと地面へ倒れ込んだ
「キャーー!!」
綾の叫び声が響く
周りにいた人々が何事かと叫び声に振り向いた
「理杏君!!」
ミユは理杏の元へ駆け寄ろうと走り出す
すると目の前がボヤけ意識が遠のく感覚がしてふらついた
「青山!!」
ミユがまた倒れそうになるのをヒューが支えた