天を仰ぎ



「私が払うと申しましたのに…。」


展望台に入るお金をミユが払った事に展望台に着いてもまだなおヒューはブツブツ言っていた



「いいじゃない!たまにはさ!ね!」



「凄いよ~!ほら!ヒューも見て!」


「ふっ。確かにいい眺めですね。」




「ビルがこんなにも密集して建ってるって本当に凄いよね!」


「ミユ様、何故ここなんですか?」

「せっかく東京に住んでるのに一度も来たことなかったな~って思って。」



嘘よ

ホントはしっかり覚えてるよ

ヒューがシアンと一緒にここに連れて来てくれた事



だからこそ


今度は私がヒューを連れて来てあげたかった



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