天を仰ぎ



「これなら良くないですか?かさ張らないですし。」


そう手に取ったのは10センチ程のミニチュアの東京タワーの形をしたキーホルダーだった



「えー!そんなちっちゃいのでいいの?これでもお年玉貯めてたから結構お金持ちよ!?」


「大きさや値段ではないですよ。ミユ様。」


「まぁ、ヒューが言うならこれにしよっと!…すみませんこれ3つ下さい!」

ミユは売店で購入するとヒューの元へまた走って来る


「はい!じゃあ、これがヒューの分!もう1つがシアンの分で、最後のが私の分!お揃いね!」


「ふふっ。三人でお揃いですか?」

ミユはキーホルダーに指を通して東京タワーの部分をゆらゆらと揺らした



「たまにはこんなのもいいでしょう?」


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