天を仰ぎ
「あ、ヒュー付いてる。ここ!」
ミユが自分の口元に指を指し示す
「そっちじゃなくて、こっち!」
ミユは笑顔でヒューの口元を人差し指で拭う
そして生クリームを舐めた
その何気ない仕草にヒューはミユをいとおしいそうに見つめ微笑みかける
「ヒューってたまに子供みたい!ふふっ!さっ!次は…」
ミユはまたさっさと歩きだす
ヒューが心の底から笑ってくれなくても…
それでもいい…
今日だけは…
私の傍にいて…
お願いだから…
無理に笑顔を作っていても…
お願いだから…
笑っていて…