天を仰ぎ
そうこうしている間に辺りは暗くなってきた
街頭やビルのネオンが光り輝き出す
「そろそろ帰ろっか。」
「そうですね。ミユ様。」
ミユはヒューの手を取り、人気のない路地裏へと移動する
「何処に?!ミユ様。」
ミユは周りを見渡す
そしてアスファルトを蹴った
フワッ
ミユの羽根が大空へと羽ばたいた
美しい三枚羽根はキラキラと金色の粉雪のように光を散らして優雅に夜空を翔ぶ
「ミユ様!!とうとうやりましたね!」
頭上高く翔び、人々が見えない位までの位置に来るとゆっくりと止まる
「今度はヒューを私が連れて来るって言ったでしょ?」
優しく微笑む