天を仰ぎ



一方、ヒューはシアンの病室内にいた



時刻は深夜1時半



ヒューは眠っているシアンの横で椅子に腰掛けシアンを見つめていた


ミユが来るにはもう少し時間があった



ヒューは眼鏡を外して横の小さなテーブルに置いた




「シアン…すまない。」


ヒューが苦しそうに呟く


「私は…お前が倒れた時、お前ではなくミユ様を先に助けてしまった…。」




「無意識に…。」




「お前を助ける為にミユ様を利用するはずだった。」




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