天を仰ぎ



チリン


病室内へと瞬間移動したミユは目を見開く



眠っているシアンの背には二枚の羽根がしっかりと根付いていた




その代わりに







ヒューは羽根を失って床に倒れていた






ミユは早く傍に行きたいと思う気持ちとは裏腹に足がゆうことを利かずもたつく

たった5歩程度なのだが、足が震えて上手く歩けない


なんとかヒューの元へ着くと崩れ落ちる様に膝をつく




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