天を仰ぎ


「しかし…私は…ミユ様を…」



「ミユ…貴方に…いつの間にか…惹かれていた…。」


「ヒュー…。」


ミユは震える声でヒューの名を呼ぶ


「昨日…のは…、本心では…ありま…せ…ん。貴方の…力を目覚めさせる…為。」



「だからって…ヒューが!こんな目に!…っく!私の過ちの所為なのにっ!」



「私は…シアンの命は…勿論…貴方に…生きていて欲しい…。…愛して…いま…す。…ミユ…。」

優しく切なそうにミユに微笑みかける


「私も…っく!」


ヒューがミユの頬に弱々しい手で触れる


「泣き虫は…嫌い…です…よ。…笑って…下さい…。」



最後の力を振り絞りミユに微笑み掛けた瞬間、ヒューの手の力が抜けて落下した





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