天を仰ぎ
その光の中で声が聞こえた
「…ユ。」
「ミユ。」
光の中その声の主を探した
目線を上げると二人の男女がいた
「お父様!お母様!!」
それはミユの本当の両親だった
「お願い!ヒューを!ヒューを助けて!!」
両親は寂しそうにミユに伝えた
「前例がないからやってみないと分からないけど…上手くいけばヒューはまた天使に戻れるわ。その代わりミユ、貴方は一枚羽根…つまり人間になるわよ。」
「そしてヒューがもし天使としての生をもう一度受けてもヒューとは二度と会えない。そもそも人間と天使は一緒にいられない。それでもいいかい?」
「ヒューが助かるなら何でもいいわ!!お願いだからヒューを助けて!!」
両親はまた寂しそうにミユに微笑みかけた
「分かったわ。ミユ。私達はいつも天から見守っているからね。」
「いつも…。」