天を仰ぎ



すると粉雪が天から降り注ぐ


それは円を描きミユの周りを優しく包む



ミユからまた一筋の涙が溢れた



そして一片の玉簾の花弁が舞い降りミユの手に収まる


首からはヒューの羽根のネックレスが見えた


それをぎゅっと握りしめる



「…っく、…。」




「ヒュー!!ヒュー!!!」



名前を叫ばずにはいられなかった





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