天を仰ぎ


「このお付きの約束を交わしたので名前を呼ばれると必ず貴女の傍に駆け付けなければならないのですから。」

ヒューは軽くキレぎみだった


「はぁ…。」



「だから、用のない時は無意味に呼ばないで下さい。身体が勝手に動くモノなので。」




「わ、分かりました。」




「全く…。最近の高校生は…。」


ぶつぶつとヒューが呟く


「夢も信じず、現実しか見ない。天使なんか以ての他とは本当だったか。それにミユ様も全く天にいた事を覚えてないし…面倒くさいな。」



「すみません。面倒くさくて…。」




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