天を仰ぎ



「御守りね!はい!ありがとうございます。」



素直にミユは笑顔でお辞儀をした



「いや…大したものでもないので…。」

ミユの可愛らしい笑顔を見て、少し照れくさそうにヒューは頭をかく


「で、では、私は戻らなくてはいけないので失礼致します。なにやら新任教師の祝いと言うものに行かなければいけないらしいので。」



「はい!わざわざ来てくれてありがとうございます!」


「いえ、仕事なので。では。」


眼鏡を少し整える


チリン

優し鈴の音と一緒にヒューは目の前から一瞬で消え去った





「凄い。本当に消えた。…夢じゃないんだ。」


首に掛けられたネックレスにそっと触れた


「御守りか…。」


そしてミユはまた駅の改札口へと向かった




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