天を仰ぎ


歓迎会が始まって一時間後



「日向先生って彼女いるんですか~?」
酔っ払って伊藤がヒューに絡んできた


「残念ながら。いませんよ。」


にこやかに答える


それを聞いていた独身女性教師達がいつの間にか日向の周りに集まっていた


「じゃあ~、私立候補しようかな!」


「「私も!!」」


「皆さん飲み過ぎですよ。酔った勢いで言って明日には忘れてしまうんでしょう?」


ヒューは満面の作り笑顔で答えた


「そんな事ないよね~?」

「そうですよ~!それより日向先生全く飲んでないじゃないですか!!はい!飲んで!」


「いえ、私は弱いので…。」


全く…こんな事になるなら理由付けて来なければよかったな


< 64 / 259 >

この作品をシェア

pagetop