天を仰ぎ


しかし思いつくはずもなく

「えっと…こ、これは…。」

しどろもどろで何かを言おうとすると

「日向さんじゃない!」

「へ?」

「日向さんよ。うちに下宿するっていう。あ~、今日歓迎会で遅くなるって言ってたから、酔って間違えて美優の部屋来ちゃったみたいね~。」


「そうなんだ…。」
って…


「うちに下宿!?」

「だから、そう言ってるじゃない。もう…お父さんに部屋まで運んでもらわなくちゃ。」

ブツブツと呟き母親はリビングへと向かった



「ヒューが下宿人!?」

呆然とミユは立ち尽くした



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