天を仰ぎ
温かいモノ
「おはよう。」
いつも通りにリビングへと向かう
「おはよう。美優、ご飯出来てるわよ。」
優しい母親の笑顔
「美優、おはよう。じゃあ、母さん行ってくるな。」
父親のいつもの笑顔
「待って待って。お父さん。」
慌てて父親を呼び止めてキスをする
いつもの光景
ただ何かが引っかかった
その時
「おはようございます。」
背後で低い聞き慣れない、しかし聞いた事のある声がした