天を仰ぎ


「これは…。」

ミユは口詰まり、昨日のを思い出してしまい、なんだか恥ずかしくて、手で隠した

「本当に覚えてないの?」

不安げそして怯える様にミユは上目遣いでヒューを見る


「この私が何を忘れていると言うのですか。記憶力は良い方ですが。」

ヒューはおもむろにミユの右手首を掴んだ

ミユはビクッと身体を強張らせる

ヒューは気にも止めずに、そのまま目を閉じて深呼吸をした

その瞬間、ミユは昨日の夜の出来事をまた鮮明に思い出す

左手の下の首筋にヒューの熱がまた籠ったみたいに熱く感じた


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