天を仰ぎ



「…無意識に?」

「はい。ちゃんと意識のある今であれば…。」

ヒューは立ち上がりミユに近寄る


あまりにも近くてミユは後退り壁に当たってしまった


ヒューは細く長くスラリとした指でミユの髪に触れシュシュをほどく


そしてミユの髪に優しく触れ、髪にキスをする


「髪にすら誰にも触れられたくはありません。私以外に。」


ヒューの恥ずかしげのないそのセリフ、仕草にミユはどうしたらいいか分からず顔を真っ赤にするばかりだった






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