天を仰ぎ


綾は部活終わりから電車を降りる今まで延々とヒューの事を話続けていた


この分じゃ、もしヒューがうちに下宿してるなんて知られたら…

うん。絶対、言えないよね…


「じゃあ、また明日ね!」

「うん!明日ね~!」


二人は改札口を出ると反対口へと歩き出す


「ヒューは凄いよね…。」

ミユはぽつりと呟いた


「これ位、当たり前ですが。」


ビクッとして後ろを振り返る

背後にはヒューが立っていた


「ヒューって、神出鬼没よね。」

「失礼な!そんな事ありません。帰る場所が同じなら帰り道に会う事もあるのも当然ですが。」


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