天を仰ぎ


一瞬、ヒューの目つきが冷たく遠くを見ている様に見えた

ミユはそれに気づいていない


「まあ、地上に長くいてブランクもありますし、ゆっくりでいいのではないのですか?」


「飛べたら色んな所行けちゃうね!ヒューの言うイギリスとかも!」


「そうですね。それより、飛べたら天界へ帰れますよ。」


「天界?」

「そうです。生まれ幼少期まで住んでいた、天界へ。」


「帰ってもまたここで暮らせるよ…ね?」

「また地上へ遊びに来る事は可能かもしれませんが、暮らすのは無理でしょうね。」


お母さんとお父さんのいるこの土地を離れるなんて考えもしなかった…






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