ミンショウ!
「(も、もうだめ・・・息がっ・・・)」
目がまわる〜・・・
バタッ
倒れた私の上に、犬人間が乗っかって来る。
「くぅ・・・」
ぞくっ
「(な、舐めないでー)」
犬人間が私のほっぺたをナメる。
「はわわ〜」
その様子をずっと見ていた(けど何もしなかった)会長が、ついに動いた!(・・・もっと早く動けよ!)
「おら」
会長は犬人間の顔を掴んで、その唇を私の口元にもってきた。
ちゅっ
二人の唇が重なって、犬人間がただの子犬に戻った。
何がなんだかわからず床の上で仰向けになっている私に、会長が手を差し出す。
「大丈夫か?」
「は、はいっ」
一瞬で顔が真っ赤になったのが自分でもわかる。
こっちも腕を伸ばし、会長の手を握って起こしてもらう。