NOWSON LIFE!〜私の夏休み〜
チラッと山野のおじさんの方を見て助けを求めるが、おじさんにも喋りだしたおばさんは止められないらしい。

「農家を継ぐにしても、大学までは出てほしいのよね。まだ晶は小学生だけど。でも、今の時点で勉強嫌いなんて、救いようがないでしょ?」

「おい、美智子……。」

「だからねぇ――」

「美智子っ!」

おじさんが半ば叫ぶようにおばさんを呼び、おばさんのマシンガントークはやっと止まった。

「美優ちゃん、部屋に案内してやってくれ。ずっとカバンを持ちっぱなしでかわいそうだ。」

おじさん、気づいてくれたんだ。
1週間分の荷物がギュウギュウに詰まったバッグをずっと片手で持っていたせいで、私の腕はパンパンに張っていた。

「あらっ、ごめんなさい。私ったら、気がつかなくて。」

照れたような笑顔を浮かべたおばさんは私の手を解放すると、すぐに部屋に案内してくれた。
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