NOWSON LIFE！〜私の夏休み〜

「あのねぇ、晶君。年上の人は敬わないとダメよ？」

「知ってるよ、そのくらい。だけど、農業に関してはオレの方が先輩だろ？」

軽く胸を張って言う晶。
いちいちムカつくガキだわ、本当に。

「じゃあ、わかった。あんたがそう言うなら、私は人生の先輩だから、あんたのこと晶って呼び捨てにするから！」

「いいよ、別に。」

プイッとそっぽを向いて、自分の部屋に入ろうとする晶。

「ちょっと待ちなさいよ！」

晶の肩を掴み、私の方を向かせる。

「あんた、何歳なのよ？」

「は？オレは小４、10歳だけど？」

年を聞くと、さらにイライラした。何で私の半分しか生きていないガキに呼び捨てされなきゃいけないのよ？

「晶、覚えておきなさいよ。私はハタチなんだからね。お酒が飲めれば、煙草も吸えるの！」

ふーんだから？と興味なさげに言うと、晶は自分の部屋へ入ってしまった。
その勝ち誇ったような背中が恐ろしく憎たらしかった。