NOWSON LIFE!〜私の夏休み〜
「はぁーっ。」

部屋に入ると私は大きなため息を吐いた。

大体何なのここは!田舎なのはある程度覚悟してたけど、ここまでとは。
コンビニもない、最寄りのお店まで車で30分、それにあのクソガキ!
私、ここで1週間も生き抜く自信ないよ。

「そうだ、メールしよっと!」

鼻歌を歌いながら、バッグからケータイを取り出す。
科学が発達した時代でよかった。離れてても友達と連絡取れるからね。

それに、ケータイだったらこのうちの人に遠慮しなくていいし。
……って、何これ。圏外っ?有り得ない……。

「えっ……うそ、どうしよう。」

1人でブツブツ呟きながら、部屋中を歩き回る。
ここは違う、ここでもない……。

「あっ、あった!」

やっとのことで私が見つけ出した電波の入る場所、それは私の部屋と晶の部屋を隔てる壁のところだった。

「ってことは、晶の部屋なら電波がもっと強いかも!」
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