NOWSON LIFE!〜私の夏休み〜
思い立ったら即行動。

「晶ー、あーきーらーっ!」

襖をドンドン叩きながら、部屋の中にいるであろう晶に呼びかける。
って言うか、襖って叩いていいのか?まぁ、いっか!

「晶、いるんでしょ?ちょっと、晶ー?」

「何だよ、うるさい!しつこいな。」

ひどく不機嫌な晶の顔が少しだけ開いた襖の隙間から覗いた。どうしても私を部屋の中に入れたくないらしい。

「ねぇ、ちょっと中に入れてよ。」

自分ができる最大の優しい笑顔を作って、晶に語りかける。

「やだ。」

晶はムスッとしたまま答える。

「いいじゃん、入れてよ。」

「やだよ。何でオレの部屋なんだよ?」

晶の力が緩んだ瞬間に、一気に襖を開け、中に押し入る。
ほら、やっぱり。この部屋は電波がよく入る。

「もう、何なんだよ。」

晶がムッとした表情で言っているが、気にしない、気にしない。
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