NOWSON LIFE!〜私の夏休み〜
「もしかして、お医者さん呼んだんですか?」

恐る恐る訊いた私に、おばさんは優しく微笑んだ。

「心配しなくていいわよ。」

あぁ、やっぱり。私、山野さんに迷惑かけてばっかりだ。
このままじゃダメ。何のためにここに来たのかわかんないじゃない!

「ごめんなさい、私のせいで。」

「いいのよ、私が無理言ったのがいけないんだから。」

おばさんは優しく言い聞かせるように言う。
でも、この優しさに甘えちゃ何も変わらない。

「いえ、今日のことだけじゃないんです。私、ここに来て、いつも役立たずで、足引っ張ってばかりで。」

「そんなこと……ないわよ。」

そんなの、ウソなんでしょう?優しさから出たウソ。
私はおばさんの目を見つめる。

「いいえ、私は結局ジャマしてるだけなんです。体調戻ったら、帰ります。先生には――」

「何、言ってんの?」

途中で投げ出した、とでも言ってください、そう言うつもりだった。突然、晶が私の言葉を遮った。
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