NOWSON LIFE!〜私の夏休み〜
「みゅうちゃん、無理しないんだよ?」

畑へ向かう途中、おばあちゃんに忠告された。
心配、させちゃったな……。

「大丈夫です。昨日1日寝たんで、今日はもう元気ですよ!」

「そうかい?お茶も持ってきてるから、時々飲むんだよ?」

「はいっ!ありがとうございます。」

おばあちゃんと談笑しながら歩いていると、おばさんが近寄ってきた。

「本当に、気をつけてね。私たちに遠慮なんてしなくていいから。」

「はい。」

「昨日なんか、大変だったのよ?私たち、晶に怒られて。」

晶に怒られた?あの夢か現かで聞いた声のこと、かな?

「美優はまだ農作業に慣れてないんだから、気をつけてあげなきゃダメだろ!って。」

私はおばさんと2人、先を行く晶の小さな背中を見つめていた。

「あの子ね、責任感じてたみたい。自分がいない間に美優ちゃん倒れちゃったから。」

「何か……、申し訳ないです。」

シュンとした私をおばさんは豪快に笑い飛ばした。

「いいのよ!畑そっちのけで遊びに行ってた晶が悪いんだから。」

けれど、すぐにマジメな顔に戻り、一言付け加えた。

「美優ちゃんのこと、慕ってるのよ。ああ見えても。」

一瞬振り返った晶は私と目が合うと、プイッとそっぽを向いた。
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