NOWSON LIFE!〜私の夏休み〜
「美優、いる?」

お風呂に入り晩御飯も済ませ自分の部屋でくつろいでいた私に、晶が声をかけてきた。
いつもより、声に覇気がない。

「どうかした?」

襖を開けて、晶を部屋へ招き入れる。
晶はおずおずと部屋に入ってきた。

「……。」

私の前にちょこんと座り、黙り込んだままの晶。
しびれを切らした私は、もう一度訪ねた。

「で、どうしたの?」

「うん……。」

うん、って何よ?私、エスパーじゃないんだから。

「何?らしくないね。私に話してごらんよ。」

「うん。……ついて来てほしいんだ。」

ついて来てほしい?確かに、そう聞こえた。
外の虫の音にかき消されそうなくらい小さな声だったけど。

「どこに?」

「……お墓。」

「えっ?」

「だから、お墓について来てほしいのっ!」

「……はぁ?」
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