NOWSON LIFE!〜私の夏休み〜
「どこ行きたい?」

食事が済んでおばさんたちが畑に出かけると、晶はぶっきらぼうに訊いてきた。

「うーん……、そうだねぇ。じゃあ、晶がいつも遊んでるところ。」

「ムリだよ。美優、ニブいもん。」

頭にきた!
昨日の夜、怖がって私にすがりついてたのはどこの誰よ?

「はぁ?何でアンタにニブいなんて言われなきゃいけないわけ?」

「だって、ちょっと畑仕事しただけでぶっ倒れるからね。オレたちの遊んでるところなんて、美優には行けないよ。」

落ち着け、美優。
きっとこれは、優しさの裏返し……のはず。

「じゃあ、危なくなくて涼しいところ、連れて行きなさいよ。」

「そんなとこ、ない!」

またはっきりと言ったな、コイツ。

「もう、どこでもついて行くわよ!」

あきらめてため息混じりに私が言うと、晶は視線を落とした。
おっ?何だ?昨日の夜、私の部屋に来たときと一緒。

「……あるかも。美優にぴったりのところ。」
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