NOWSON LIFE!〜私の夏休み〜
晶の声に顔を上げると、目の前には決して大きいとは言えない滝があった。
周りを木々が取り囲んでいるから日陰になってるし、水辺だから涼しい。

私は裸足になると、滝から続く川に入った。
浅瀬だから、足首くらいまでしか浸からない。

「気をつけろよ?川底の石は藻が生えてて滑りやすいんだぞ!」

「知ってるわよ、そのくらい。」

ゆっくりと川底を踏みしめながら歩く。
疲れて火照った足が冷たい水で冷やされて気持ちよかった。

「晶ーっ!いつもここで何してるの?」

滝の水音にかき消されないように、少し大きな声で晶に呼びかける。

「魚とったり、カニとったり。あと、ウォータースライダー。」

「ウォータースライダー?」

「うん。あの上から滑り落ちるんだ。」

そう言って晶は滝の上を指差した。

「怖くない?」

「最初は怖かったけど、慣れたら別に。」

ふーん。
プールなんかなくても、自然がちゃんと創り出すのね、遊び場は。
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