世界中の誰よりも

そしてその後、親が留守だという愛美に付き合って夕飯を食べる。

ファーストフード店は色んな制服で溢れている。

あたし達は尽きることなくお喋りをしながらハンバーガーをたいらげた。


「じゃね、幸」

「また明日ねー」


愛美と別れてノロノロと家に向かう。

家に帰ったらまた帰りが遅いとか言われるんだろうな。

面倒臭い。

大きくため息をついて、玄関を開けた。

扉の音を聞き付けてか、母が顔を出す。


「おかえり。ご飯あるわよ」

「いらない」
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