世界中の誰よりも


退屈な日々が続いた。
バイトはたまに入ってたけど、楽しいことが一つもない。

アヤもマキも彼氏が出来て、最近はデートばかりしている。

アヤやマキを通じて知り合った他校の友達とは、二人が居ないと会いづらい。


「ひま……」


そんな風に呟いてみても、何かが変わる訳もなく。

一人で街に出たり、たまにバイトしたりする日々が何週間か続いた。


ついにやりたいことも何もなくなって、バイトもなかったあたしは珍しく下校してすぐに帰宅した。

帰ってすぐ部屋に言っちゃえば良い。

そう思って玄関を開ける。
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