世界中の誰よりも
一ヶ月前のメールを開いて、うふふとニヤける。
初めてのメールは信也先輩がくれた。
『佐々木信也です。またいつでも練習見に来てね』
このメールを見て、アドレス聞いたのは勧誘のためだと思ってガッカリした。
別に信也先輩がそこまでタイプってわけでもなかったけど。
やっぱり憧れてたんだ。
高校生になったら、素敵な男の子と恋をするんだって。
もしかしたら恋の始まりかもしれないって、淡い期待をしてたんだ。