世界中の誰よりも
「なんにせよ話した方が良いでしょ」
「祐司先輩もきっと心配してるよぉ」
加奈子に続けて愛美もあたしに言う。
そうだよね。
心配、してくれてたんだもんね。
加奈子や愛美のことも、両親とのことも含めて、ちゃんと話した方が良いのかもしれない。
「また、話してみるよ」
あたしの言葉に二人は満足そうだった。
二人はそのまま家まで送ってくれて、また明日、と笑って手を振った。
明日も続くんだ。
二人との時間。
それは以前は当たり前に感じていたけど、本当はとっても嬉しいことなんだ。