世界中の誰よりも
振り返ると、高一のあたしはなんて空っぽだったんだろうと思う。
ゆるゆる流れる時間にただただ身を任せて、ぬるま湯みたいな毎日に甘えていた。
親や学校に反抗することで、自分を貫いているつもりだったけど。
ただ流されていた。
楽な方に。
今のあたしは違うって、胸を張って言える。
目標のために勉強も頑張っているし、バイトもしっかり続けてる。
友達を以前より大切に思うようになったし、家族の時間を鬱陶しく思わなくなった。
怖い思いをしたから、門限もちゃんと守ってる。