世界中の誰よりも
その日返却されたテストの結果は散々だった。
浮かれるあまり、手応えなんか気にしていなかったあたし。
賞味期限の切れたヨーグルトを食べて、お腹壊しちゃった気分。
ちょっと違うか。
とにかく、この結果はヤバイ。
ずっと忘れてたけど、あたしは浮かれてちゃいけなかったんだ。
バイトを始めるにあたって、あたしに突き付けられた条件。
成績は落とさない。
あたしは手元に集まった何枚かの答案をパサリと机に広げる。
落とさないどころか、急降下だ。