世界中の誰よりも
高校生になって初めての夏休みもあっけなく終わった。
授業がない分、長い時間家にいなければならなくて憂鬱な毎日。
アヤやマキ、他校の友達と薄っぺらい日々を過ごした。
あぁ、あたし腐っちゃいそうだ。
今日、なにしよう。
「アヤ、今日遊ばない?」
真剣な表情で鏡を覗き込んでいるアヤに声をかける。
アヤはグロスを丁寧に塗り上げ、ニッと口角をあげてみてから鏡を閉じ、こちらを向いた。
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