世界中の誰よりも
あたしを真ん中に、右に愛美、左に加奈子が並んで歩く。
両側のピースに合わなくて無理矢理はめたパズルみたいに、あたしはしっくりしない。
「駅前のクレープ屋さん行こうよ、久しぶりに」
愛美が小動物のような目を向けて提案した。
加奈子は同意し、あたしも頷いた。
それぞれにクレープを購入し、店に設けてあるテラス席に座る。
そっちちょうだい、とか言い合いながらクレープを食べていると、加奈子が口を開いた。
「最近アヤやマキと仲良いね」
あたしは曖昧に頷いて、少し視線を外した。