【完結】泣き虫姫のご主人様
そんな稚尋を目の前に、澪はちょっぴり焦る。
だってさ。
「そんなに落ち込まないでよぉ……」
やっぱり恥ずかしい。
澪が稚尋に少し近づくと、それをいいことに稚尋は澪を引き寄せた。
「わっ!?」
あっという間に澪の体は稚尋の腕の中へ。
やばい……。
顔から火が出そうだ。
今日は本当にドキドキする事ばかりだ。
ハァ…………。
澪は一旦気を落ち着かせるために、ゆっくりとため息をついた。