一匹狼と狼少女
…てな事で。
俺の煙草の疑いは晴れた。
ただ、その先輩とやらも煙草を吸った事を否定してるらしい。
雪村の反応はこうだ。
「…変。」
学生に五万を払わせる雪村の方が変だと思うけどな。
「五万。」
俺は封筒に入ったものを渡す。
「いらない。まだ、終わりじゃないし。」
唇に指を当てて、鋭い目をしていた。
「は?」
「時間…あるよね。2年E組に行くよ。」
ネクタイを掴まれて、連行される。
「はぁ?なんで二年の教室に。」
俺はネクタイを取り返した。