一匹狼と狼少女
楽しそうな顔をして、楓がこっちを見る。
こいつの三大意欲って、女・遊び・野次馬のような気がする。
「行こーぜ。」
みんなの返事もまたずに行ってしまう。
原島と俺はその後を、溜め息をつきながら着いていった。
「あ、広。」
生徒会長、蒼に近づくと生徒会メンバーがいた。
原島は仲の良い奴がいるのか、声をあげる。
広、と呼ばれる男は前に蒼を探していた奴だった。
苦労してんだな、こいつも…。
「これだ、これ。」
急に蒼の声が聞こえてきて、俺らはそっちを見た。