一匹狼と狼少女
とことん疲れているらしい。
俺はその紙を見た。
合計は書かれておらず、その変な計算式だけメモ書きのように書かれていた。
「なんで7だけ漢数字なんだ?」
原島は言う。
あ、確かに。
「気分?」
「それは楓だけだろ。」
楓に突っ込んで、俺は唇に指をあてる蒼に目を移す。
今回もナルシストっぷりがでるかもしれない。
案の定、
「あ、分かった!」
笑顔になった。
さっきまでの疲れた顔が吹っ飛ぶかのように。